M39マウント1眼レフカメラZENIT(初代)およびレンズIndustar-22


Zenit

 Zenit(初代)はKMZ(クラスノゴルスク機械工場)最初の1眼レフカメラで、1953年から56年にかけて4万台弱製造された。(試作機を除く。)
 Zenitは当時製造されていたレンジファインダーカメラZorkiのマウント部を前に出し、ミラーおよび1眼レフ用ファインダーを付けたものであるため、1眼レフとしては小ぶりである。
 付属レンズはIndustar-22。なお、ゼニットマウントのIndustar−22は初代ZenitとZenit−Sの一部の付属レンズであったため、製造数はL−マウントのものに比べ少ない。

 なお、Zenitとは「天頂」の意味である。


M39マウント(ゼニットマウント)

 Zenit−Cの解説を参照下さい。


説明
  マウント:M39マウント(ゼニットマウント)
  シャッター:メカニカルタイプ横走布幕フォーカルプレーンシャッター(だと思う)
  シャッター速度:B,1/25,1/50,1/100,1/250,1/500
  シャッターダイヤル:1軸回転式
  ファインダー:アイレベルファインダー
  ピント合わせ:すりガラス面よる実像合致方式
  ファインダー倍率:約1.0倍以上
   最近の1眼レフファインダーを見慣れているとファインダー像が大きく大変見やすく感じられる。
  露出計:なし
  フィルム装填:底板着脱式
  フィルムカウンター:順算式(フィルム装填時0に設定することが必要)
  シンクロ接点:なし
  セルフタイマー:なし
  付属レンズ:Industar-22(5cm F3.5) 
  サイズ:135×91×52mm(ボディーのみ)
  サイズ:135×91×73mm(付属レンズ付)
  質量:0.53kg(付属レンズなし)
  質量:0.59kg(付属レンズ付)
  カメラ製造番号の頭2文字:55
  製造年:製造番号から55年と推定
  製造:KMZ(クラスノゴルスク機械工場)

特記1:クイックリターンミラーではないので、シッターを切るとファインダーが暗いままになる。フィルム巻上げ時にファインダーが見えるようになる。(こういう仕様です。ファインダーが暗いままでも故障ではありません。)

特記2:アクセサリーシューは無い。(アクセサリーシューがついたのはZenit-E以降。)



付属品

  中古を購入したのでオリジナルの付属品は不明。
  革のケースが付属。




付属レンズ Industar-22(5cm F3.5) 

  Industar−22の説明を参照ください




天板をはずしたところ。

天板のはずし方。(何のためにはずすのかと問われると困るのですが、簡単にはずせます。)

1.フィルムまき戻しをするときに使うレバーのねじをはずす。
2.シャッタースピードダイヤルの横の小さいねじ(2個)をゆるめて、シャッタースピードダイヤルを引き抜く。
3.シャッターボタンの周りの鞘を半時計方向にぐるぐる回してはずす。
4.天板の横のねじ(4個)をはずす。

 以上で外れます。なお、ファインダーのぞき窓は天板をはずして、中からはずします。






撮影例1  工事中です


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