日本で売られた、MEPRO-ZENIT




 ソ連では、1965年からZenit-Eが製造販売されています。Zenit-Eは露出計内臓の35mm一眼レフカメラです。1968年から、Zenit-Eの露出計無しバージョンとして、Zenit-Bが製造販売されています。

 MEPRO-ZENITはZENIT-E,Bの日本向けバージョンで、明貿商会が輸入し、ダイエーで販売されたそうです。値段はいくらだったのか分かりません。ダイエーの広報でも、情報がないそうです。ZENIT-E,Bは、日本では、次のように名前が付いています。

  ソ連 日本向け
露出計あり ZENIT-E MEPRO ZENIT-E
露出計無し ZENIT-B MEPRO ZENIT-PRO

 スーパー・ダイエーで売られたので、それほど台数が少ないと言うこともなさそうに思いますが、実際に探してみると、決して多くはありません。特に、露出計無しのMEPRO ZENIT PROは、あまり見かけることはありません。おそらく、あまり売れなかったのだろうと思います。




ペンタプリズム部に付けられたMEPRO ZEMIT PROの文字以外、ZENIT-Bと同じです。





MADE IN USSR の文字があります

KMZマークもZENIT-E,Bと同じ

「シャッターを押す前に、絞りを確認して下さい」とシールが貼ってあります。このカメラは、ピントを合わせた後に、自分で絞り込まないといけないのです。こういうところが、日本では受け入れられなかったのだろう。



説明(ZENIT-Bと同じ)
  マウント:M42マウント
  シャッター:メカニカルタイプ横走布幕フォーカルプレーンシャッター
  シャッター速度:B,1/30,1/60,1/125,1/250,1/500
  シャッターダイヤル:1軸回転
  ファインダー:アイレベルファインダー
  ピント合わせ:すりガラス面
  露出計:なし
  フィルム装填:蝶番による裏蓋開閉式
  フィルムカウンター:順算式
  シンクロ接点:X-接点(1/30で同調)
  セルフタイマー:機械式、動作時間約9秒
  アクセサリーシュー:取り外し可
  サイズ:137×92×53mm(ボディーのみ)
  質量:0.67kg(ボディーのみ)
  製造:KMZ(クラスノゴルスク機械工場)

付属品
  中古品を入手したためオリジナルな付属品は不明。


付属レンズ


 MEPRO ZENITの付属レンズは、日本の光学機器メーカー「日東光学」の「メプロ コミナー」です。

 レンズタイプは3群4枚のテッサータイプのように思います。(間違いかもしれない)




撮影例   画像をクリックすると拡大します


2009年秋、埼玉県の入間川土手で

2009年秋、東京・都市農業公園のイネ
普通のイネと黒米があります

2009年秋、東京・都市農業公園の稲刈り

2009年秋、荒川土手

交換レンズ


 交換レンズ「メプロ ゼニトン」もありました。こちらも、日本の光学機器メーカー日東光学製。
 レンズは3群4枚のゾナータイプのように思います。(間違いかもしれない)
 


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