KIEV-10 ABTOMAT

付属レンズ HELIOS-81 ABTOMAT(50mmF2.0) 

 KIEV-10は1965年〜75年に製造された、不思議なシャッターの一眼レフカメラである。扇形の金属が円形運動する。さらに、シャッター速度優先のAEカメラである。ひょっとすると、KIEV-10が世界初のAE一眼レフかもしれない。

 KIEV-10と同じマウントのカメラにKIEV-15があるが、KIEV-15の相違点は、KIEV-10が外部測光なのに対して、KIEV-15ではこれがTTLになったことである。(KIEV-15は1974〜85年製造。)
 KIEV-10,KIEV-15の製造数はあまり多くはないはずであるが、JUPITER-9,11,Mir-1などの交換レンズは結構見かける。



写真のものはType2。Type1はKIEV-10の文字が前面にある。



KIEV-10の説明
  マウント:専用バヨネットマウント
  シャッター:メタルフォーカルプレーンシャッター
  シャッター速度:B,1/30,1/60,1/125,1/250,1/500
  シャッターダイヤル:1軸不回転
  ファインダー:アイレベルファインダー
  ピント合わせ:マイクロプリズム、すりガラス面併用による実像合致方式
  露出計:外部測光、指針によるファインダー内表示
  絞り指定:マニュアル及びA(オート)
  フィルム感度:ISO32〜250
  フィルム装填:蝶番による裏蓋開閉式
  フィルムカウンター:順算式(自動復帰機能付)
  シンクロ接点:X-接点(1/60以下で同調)
  セルフタイマー:なし
  付属レンズ:HELIOS-81ABTOMAT(50mm F2.0) (フィルター径49mm)
  使用電池:なし
  サイズ:149×102×54mm(ボディーのみ)
  質量:0.84kg(付属レンズなし)
  質量:1.03kg(付属レンズ付)
  カメラ番号:72*****
  製造:72年Arsenal



付属レンズ HELIOS-81 ABTOMAT(50mmF2.0) の説明
  マウント:専用バヨネットマウント
  F値:F2.0
  絞り:F2〜22(絞り値はボディーで設定)
  絞り羽根数:6枚
  フィルター径:49mm(ねじ込み式)
  絞り形式:自動絞り
  最短撮影距離:0.5m
  レンズ番号:724007
  サイズ:長さ46mm×最大径55mm 
  質量:0.19kg
  製造:72年Arsenal

撮影例



 扇形金属板のシャッターである。これが、半円形に動作する。
 スプロケットの歯が上にしかないので、フィルムが切れたり外れたりする事があるので注意が必要。



ファインダー表示


いろいろな方向から見たところ












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