Zorki-4レンジファインダーの調整


注意。レンジファインダーの調整はカメラの修理です。経験の無い方、自信の無い方は決して行ってはいけません。もし、レンジファインダーの調整等をする場合は自己責任で行ってください。ここに書いてある通りに行ってカメラを破損しても責任は持ちません。なお、ある程度古いカメラ(Zorki-4も古いカメラです)の場合修理に伴う操作で、破損する可能性があります。


 ライカタイプカメラのレンジファインダーの調整は一般に簡単なものが多いのですが、Zorki-4のレンジファインダー調整も比較的簡単です。
 レンジファインダーを調整しても、フランジバックがあっていなければ話にならないので、ファインダー調整前に、ボディーのフランジバック、レンズ共正しく調整されていることが前提です。




(左右方向の調整)
1)ファインダー横のネジ(下図の1)をはずす。このネジは、単なる化粧ネジです。
2)ねじをはずした後の穴の奥にネジが見えるので、これを回すことにより、レンジファインダーの左右方向が調整できる。

 レンジファインダーは距離無限大の位置で合わせます。(きちんと調整するためには、近距離でも合わせる必要があるが、私は無限大のみで良しとしている。)
1)よく調整されたLマウントレンズを付けて、距離∞の位置にする。
2)ファインダー覗き窓からレーザービームを入射する。
3)数メートル先に写った2つのビーム光の距離がファインダー窓の距離に一致するように、調整ネジを回す。


(上下方向の調整)
天板をはずす必要があります。



(天板のはずし方)

1)フィルム巻き上げダイヤルをはずす。
 フィルム巻き上げダイヤルの横のネジ(図の2で1個)を緩める。そして、ダイヤルを半時計方向に回す。(上のネジはそのまま。)
2)シャッター速度ダイヤルをはずす。
 シャッター速度ダイヤルの横のネジ(図の3で2個ある)を緩める。そして引き抜く。
3)シンクロ同調速度ダイヤルの横のネジ(図の4で1個。穴の中にある)を緩める。
4)天板止めネジをはずす。天板止めネジは前に1個(図の5)、後に2個、フィルム巻き上げダイヤルの下に2個ある。
以上で、天板は、はずれます。



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