レンジファインダーカメラ Zorki-4

 Zorki-4はロシアカメラの中でFed-2とならんで有名なカメラです。


 「ЗОРКИЙ」とは「目敏い、洞察力のある、注意深い」と言う意味である。
 1948年、KMZ(クラスノゴルスク機械工場)では、FED技術者の支援により、最初のレンジファインダーカメラFED-ZORKIを製造した。その後78年(一部80年)に、Zerki-4Kの製造終了まで、レンジファインダーカメラを製造している。
 Zorki-4は1956年から73年にかけて、18年の長きに渡り製造された最もポピュラーなレンジファインダー機であり、製造数は170万台を超えている。Zorki-4には「Zorki」の文字が、キリル文字刻印のもの、プリントのもの、ラテン文字プリントのものがあり、また、ストラップ吊金具のないものもある。
(筆記体のラテン文字刻印のものもあるらしいけれど、私は見たことが無い。)さらに、黒い部分は皮革貼りやビニールレザー貼のものがある。総じて言うと、年代が新しくになるにつれ安っぽくなるようである。
 また、Zorki-4にはいくつかの記念バージョンがり、そのなかでも「ソビエト政権50周年記念」バージョンは比較的良く見かけるものである。(50周年記念祝賀ブレジネフ演説も参照ください。)
 なお、Zorki-4から、高速、低速シャッターを省いたMirと言うものもある。(Mirの方が数は少ないが、別に珍しいと言うわけではない。)
 

 なお、Zorki-4の最初期タイプはZorki-3Cとの類似点があります。Zorki-4最初期タイプは、こちらをクリック


 Zorki-4の文字はキリル文字筆記体の彫り込みか、おなじくペイント、あるいはラテン文字活字体のペイントがほとんどです。でも、ちょっと違い、ラテン文字筆記体彫りこみのものもあります。(怪しい。)ラテン文字筆記体彫りこみのものは、ここをクリックしてください




説明
  マウント:M39(ライカLマウント)
  シャッター:横走布幕、セルフタイマー付
  シャッター速度:B,1,1/2,1/4,1/8,1/15,1/60,1/125,1/250,1/500,1/1000
  ファインダー:1眼式2重像合致距離計連動、
          視度調整機能付(でも,私のように強い近視には使えない。)
  露出計:なし
  フィルム装填:裏蓋底蓋一体着脱式
  フィルムカウンター:順算式
  シンクロ接点:X-接点(タイムラグ調整機構あり)
  セルフタイマー:機械式、動作時間約10秒
  三脚ねじ:3/8インチ(このZorki-4のサイズであり,1/2インチのZorki-4もある)
  質量:595g(レンズなし)
  質量:725g(付属レンズ共)
  サイズ:142×92×39mm(ボディーのみ)
  サイズ:142×92×71mm(付属レンズ付)
  付属レンズ:Jupiter-8 50mm F2.0 (フィルター径40.5mm)
  カメラ番号:63472560
  製造年:63年
  製造:KMZ(クラスノゴルスク機械工場)




付属レンズ Jupiter-8(50mm F2.0) の説明
  マウント:M39(ライカLマウント)
  F値:F2.0
  絞り:F2,2.8,4.5.6,8,11,16,22
  絞り羽根数:9枚
  フィルター径:40.5mm(ねじ込み式)
  最短撮影距離:1.0m
  サイズ:長さ42mm×最大径49mm 
  質量:130g
  レンズ番号:6368163
  製造年:63年 
  製造:KMZ(クラスノゴルスク機械工場)





付属品
  カメラケース:茶色皮革製。
  中古品を購入したのでオリジナルな付属品は不明。


撮影例:Zorki-4にJupiter-8を付けて普通の人を撮りました。 


レンジファインダーの調整方法
 レンジファインダーの距離計がずれてピント合わせができなくなったときの調整方法です。あわせて、天板のあけ方を説明します。

(注意)レンジファインダーの調整はカメラの修理です。経験の無い方、自信の無い方は決して行ってはいけません。もし、レンジファインダーの調整等をする場合は自己責任で行ってください。ここに書いてある通りに行ってカメラを破損しても責任は持ちません。なお、ある程度古いカメラ(Zorki-4も古いカメラです)の場合、修理に伴う操作で破損する可能性があります。


 どのカメラも黒ばかりでは面白くないので、赤でペイントしてみました。Zorki-4はありふれたカメラなので、このくらいの遊びが有ってもよろしいですよね。
 このカメラのZorki-4の文字はペイントなので、削って、代わりに自分の名前を彫りこみたいと思っています。



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