レンジファインダーカメラ Leningrad


 Lマウントのレンジファインダーカメラである。ソ連で製造されたLマウントは、たいていKMZかFED製であるが、LeningradだけはLOMO(の前身のGOMZ)製である。
 
 フィルム巻上げダイヤルの中に、ゼンマイが入っていて、ダイヤルをいっぱいに巻き上げると、20枚ほど連続撮影できる。LOMOのコンパクトカメラに、135BC,135Mがあるが、同様のメカニズムである。
 レニングラードは、ソ連のカメラにしては大変立派なつくりであり、高級感がある。ところが、私の手もとにあるレニングラードは、レンジファインダーが不良である。原因は、レンジファインダーを固定するための、筐体のアルミダイキャストが成型不良のために、気泡が入って強度低下をもたらした様で、レンジファインダー部品がずれてしまっている。たしかに外観は高級感があるが、製品の品質管理はいいかげんだったように思える。


たいていのLeningradは、表面にGOMZマークと、キリル文字でLeningradと刻印されている。

本体表面には、GOMZマークとキリル文字のLeningrad。



上面

上面の拡大
シャッター速度は1,..,1/30,...,1/1000


ケースにもGOMZマーク


LOMOマークのLeningradもある(珍しい)。いろいろな写真はここをクリックしてください。


さらに、次のタイプも知られている。(どちらも珍しい。)
  ・GOMZマークとラテン文字のLeningrad表記のもの
  ・GOMZマークとキリル文字のLeningrad表記は、通常のものと同じであるが、レンズの周りのネジが2つのもの。

また、シャッター速度は1,..,1/30,...,1/1000の系列のものと、1,..,1/25,...,1/1000系列のものがある。


GOMZマークとラテン文字のLeningrad表記のもの


撮影例

LOMOマークのLeningradにJupiter−8をつけて、F11 1/125で撮影したものです。



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