レンジファインダーカメラFED5C
FED5Cの名前について。ロシア語ではФЭД5Cですが、英文マニュアルではFED5Cとなっています。ですから、FED5Sでは無いようです。最後のCはどういった意味なのでしょう。シンクロの頭文字Sのロシア語表記ではないようです。FED5,FED5Bの次だから単にFED5Cとしただけなのでしょうか。
ところで、FEDとは初代KGB議長F.E.ジェルジンスキーの頭文字です。1992年にソ連が崩壊したとき、KGB本部ビル前のジェルジンスキー像が引き倒されていました。カメラ工場のFEDの名前はその後どうなってしまったのでしょう。このカメラからすると少なくとも1994年まではFEDの名前でカメラ、レンズが製造されていたことは明らかです。また、このカメラの出荷は1999年7月28日となっています。FEDの名前はいつまで使われているのでしょう。
ここで紹介するFED5Cのボディーカラーは結構派手な赤色です。FED5Cには赤色の他に緑や茶色もあります。もちろん黒もあります。
最近、日本ではレンジファインダーカメラの新製品がはやっています。これらはどれも最新技術と伝統とを結合した優れた製品です。ところが、このFED5Cは古い技術そのままに,作りを粗雑にしただけのような製品です。まさに、ライカ模倣機の2種類の到達点のように思えます。
説明
マウント:M39(ライカLマウント)
シャッター:横走布幕、セルフタイマー付
シャッター速度:B,1,1/2,1/4,1/8,1/15,1/60,1/125,1/250,1/500
ファインダー:1眼式2重像合致距離計連動
露出計:番号読み取り式セレン単独露出計内臓
フィルム装填:裏蓋底蓋一体着脱式
フィルムカウンター:順算式(自動復帰機能付)
シンクロ接点:X-接点(ホットシュー)
付属レンズ:INDUSTAR-61(55mm F2.8) (フィルター径40.5mm)
カメラ番号:400798
レンズ番号:9416288
出荷:1999年7月28日
付属品
カメラケース:黒色の合皮のものです。
フィルムマガジン:
使用説明書:英語です。
レンズフロントキャップ:かぶせ式です。
アクセサリーシューの蓋:
使用説明。日本語化しています。
撮影例1(川口市荒川の土手から撮って見ました)
撮影例2(川口善光寺、錫杖寺)
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