M42マウントレンズ MC JUPITER-37AM 135mmF3.5


 たいへん写りの良いレンズとしておなじみのレンズです。ロシアレンズブームの火付け役かもしれない。確かに、素直な描写で写りは申し分ないのですが。実は、このレンズ、新品を購入したのですが絞り羽根の一部に錆が出ています。錆びた金属板を使って絞りを作ったのだろうか、まさか。なんか、いいかげんで粗雑で安物の作りです。格好も不細工だなー。


 M42マウントのレンズで名称にMが付いている物は「自動絞り」なのだと思っていましたが、このレンズは手動絞りです。自動絞りでない1眼レフ用レンズはたいてい、絞りの値をセットするリングと、絞り込むリングの2つが付いています。でも、このレンズの絞りリングは1つだけのため、実際の撮影では、大変使用しにくいレンズです。なんで、こんな使用しにくいレンズを作るのだろう。

  ところで、製造番号の頭2文字は00になっています。2000年製造の意味ですが、これまで、最初の文字が0なのはプロトタイプ等特別の意味を持っていたのに、今後はわからなくなってしまうようです。

レンズの説明

  名称:MC JUPITER-37AM
  焦点距離 :135mm(134.23±2.68)
  F値:F3.5(±5%)
  絞り:F3.5,4.5.6,8,11,16,22 
  絞り羽根数:12枚
  絞り形式:プリセット
  マウント:M42
  最短撮影距離:1.2m
  フィルター:52mm(ねじ込み式)
  サイズ:直径57mm 長さ90mm 重さ380g(実測値)
  製造:KOMZ(カザン光学器械工場)  2000年製造
  出荷:2000年7月

付属品:レンズフロントキャップ(かぶせ式)
     レンズリアキャップ
     フード(金属製)  
     ケース(プラスチック製)(MADE IN RUSSIAの表示あり)
     マニュアル(1枚紙、露語)

  ピント目盛表記はmのみです。


 KOMZはロシアの一部を構成しているタタール自治共和国に有ります。ソビエト崩壊後も暫くはカメラレンズを作り続けていました。2007年現在、双眼鏡やナイトビジョンを作っていますが、カメラレンズは作っていないようです。


撮影例(2007年)  2007年2月、栃木県大田原市でザゼンソウを撮りました。カメラはEOS-Kiss-Dを使っています。すべてF4.0です。画像をクリックすると拡大します。

中央にピントを合わせてみました 水滴にピントを合わせてみました 2つが寄り添うように咲いているものも多数あります
昨秋の栗のイがが落ちていました 2つが寄り添うように ぽつぽつ咲いています



撮影例(2007年)  2007年1月、埼玉県川口市のお寺で。カメラはEOS-Kiss-Dを使っています。画像をクリックすると拡大します。

埼玉県川口市 錫杖寺
ずらっと並んだ仏様のお顔は穏やかです。
埼玉県川口市 善光寺
寺はただいま工事中。その間、仏像は無造作に河川敷に放置されています。銅像はところどころ剥げ落ち、石造には鳥の糞。




古い撮影例1  人の少ない遊園地で撮りました。

古い撮影例2  花を取ってみました。スキャナーで取り込んだら元の写真とは少し感じが違ってしまいました。実際はもっと柔らかい描写です。


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