ゼニットマウントレンズ JUPITER-11 135mmF4.0
コンタックスマウントレンズ JUPITER-11 135mmF4.0
M39マウント(ゼニットマウント)
M39マウントとは、ゼニット独特のスクリューマウントで、ゼニットマウントとも呼ばれます。これはライカLマウントと同じ39mmのねじ径で、フランジバックがM42とほぼ同じ45.3mm程度(M42マウントは45.46mm)のマウントです。このため,ライカLマウントレンズはそのまま付けることが出来ても、すべてマクロ専用レンズになってしまいます。これはこれで面白いのですが。
また、M39マウントレンズをM42マウントのボディーに付けるためのマウントアダプターがありますが、厳密には微妙に無限大が出なくなります。なお、M39とM42マウントは見たところ似ていますので、購入の際、間違えないよう注意が必要です。
M39マウントは1950年代初め頃のZenitに始まり、1962年〜1970年にかけて製造されたZenit3Mをへて、1970年代前半に製造されたZenit−E,Zenit−Bの一部まで製造されました。現在は製造されていません。
ゼニットマウントレンズ JUPITER-11 135mmF4.0
レンズの説明
名称:JUPITER-11
焦点距離 :135mm
F値:F4
絞り:F4.5.6,8,11,16,22
絞り羽根数:12枚
絞り形式:プリセット
マウント:M39(ゼニットマウント)
最短撮影距離:1.4m
フィルター:40.5mm(ねじ込み式)
サイズ:直径58mm 長さ85mm 重さ315g(実測値)
製造番号の頭2文字:69
製造:KOMZ(カザン光学器械工場) 1969年と推定
付属品:レンズフロントキャップ(かぶせ式)
レンズリアキャップ(KOMZマーク入り)
ケース(プラスチック製)
中古品を購入したのでオリジナルな付属品の詳細は不明。
ピント目盛表記はmのみです。
コンタックスマウントレンズ JUPITER-11 135mmF4.0
レンズの説明
名称:JUPITER-11
焦点距離 :135mm
F値:F4
絞り:F4.5.6,8,11,16,22
絞り羽根数:12枚
マウント:コンタックスマウント(キエフマウント)
最短撮影距離:1.5m
フィルター:40.5mm(ねじ込み式)
サイズ:直径46mm(マウント部除く) 長さ95mm 重さ280g(実測値)
製造番号の頭2文字:62
製造:KOMZ(カザン光学器械工場) 1962年と推定
付属品:レンズフロントキャップ(かぶせ式)
ケース(プラスチック製)
中古品を購入したのでオリジナルな付属品の詳細は不明。
ピント目盛表記はmのみです。
一見して、ゼニットマウントのものに比べスマートな感じがします。このレンズはツアイス・ゾナー13.5cmF4のコピーだそうで、確かに外見もそっくりです。
レンジファインダーで135mmなんて、私にはとてもピント合わせができません。レンジファインダーは好きじゃないなー。
135mmF4.0と言うスペックは、今となってはだいぶ時代遅れでしょう。70-200mmのズームでF2.8というのがあたりまえの時代ですから。135mmを含むコンパクトズームでもF4.0ぐらいならあると思います。「歪曲がどうだ」「絞り解放での描写がどうだ」と言えば、もちろん実際上全く問題のない優れたレンズです。でも、135mmF4.0と言うことを考えたら、こんなことはあたりまえです。135mmF4.0と言うレンズの存在意義は残念ながら現在では無いと思います。
本当は、実際使ってみると、使いやすいし、写りも良いし、いいレンズだと思うのですが。こういうのが日本には無いと言うのもさびしい気がします。
撮影例1 猪苗代で撮りました。(ゼニットマウントのものを使用)
撮影例2 花を撮りました。(ゼニットマウントのものを使用)
撮影例3 世紀末の公園で撮りました。(コンタックスマウントのものを使用)
1眼レフのJupiter-11は使いやすくて大変良いレンズなのですが、レンジファインダーだと少し違います。ピントをどうやって合わせたらよいのか、構図用のファインダーとピント用のファインダーをどう使い分けたらよいのか、私にはとても使えないレンズです。
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