LZOS(ルトカリノ光学硝子工場)


 LZOSの正式名称は
Лыткаринский Завод Оптического Стекла (英名:LYTKARINO OPTICAL GLASS FACTORY)
であり、ロシア語の頭文字をとってЛЗОС(LZOS)と言う。
 Industar,Jupiter,Mir等のレンズやRubinar,Mto等の反射式レンズでおなじみである。KMZとの関係は深いようである。
 LZOSのマークは円と三角形の中に、Стекла(ガラスの意味)の頭文字を入れたものである。「円いガラスや三角のガラスを作っている工場」と言った趣で大変分かりやすい。

 ルトカリノはモスクワの近郊で、モスクワ南西にある。(モスクワ中心部からは30km程度。)
 Princellの本では次のようになっている。「Lutkarino is situated less than 100km north of Moscow.」

 LZOSの歴史は1939年、反射鏡の小さなプラントに始まる。カメラレンズの製造は1960年前後からである。(注:KMZは1942年創立。)60年をへた今、工場はロシア連邦における光学製品製造(特に光学硝子)の中心的存在になっている。現在、LZOSには現在次の3部門がある。
 光学製品(ガラス融解を行っている)
 光学デバイス、オプトエレクトロニクスデバイス
 光ファイバー

 1999年現在、光学部門の最終製品は、カメラ用レンズ、引き延ばし器用レンズ、顕微鏡、オペラグラス、双眼鏡、ナイトスコープ、望遠鏡、大望遠鏡用ミラーなどが有る。また、現在製造しているカメラ用レンズは、
[INDUSTER-61:90mmF2.8][JUPITER-9:85mmF2.0](以上屈折レンズ)
[RUBINAR:300mmmF4.5] [RUBINAR:500mmmF8.0]
[RUBINAR:500mmmF5.6] [RUBINAR:1000mmmF10.0]
[3M-5CA:500mmF8.0][MTO-11CA:1000mmmF10.0](以上ミラーレンズ)である。

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