ソビエト連邦カメラをどこで買うか




1.ロシアカメラ専門店の店頭で買う
 これが一番確実で簡単な方法です。東京で店頭販売しているロシアカメラ専門店は、3ヶ所あります。
   @渋谷のKing−2
   A荻窪のカメラのプリズム
   B新宿のダッグビル
 この他、ロシアカメラ専門店ではないけれど、似たようなところで、
   C秋葉原のアブコラボ
があります。どの店も、品物は信用できます。値段は@ABとも似たようなものです。Cは店長が大雑把なので、他の店に比べ、安かったり高かったり。
 ACは話し好きな親切な店長なので、ソビエト連邦カメラ初心者にもお勧めです。@は聞けば色々と親切に教えてくれて、ここもソビエト連邦カメラ初心者にもお勧めです。Bは無愛想な店長。ソビエト連邦カメラ初心者の場合、気の弱い人には向かないかもしれない。話をすると、殴りたくなってくることがあるので、ケンカ早い人にも不向きかもしれない。黙って買い物をするだけならば問題ないけれど。最近「Bが怖い」という噂があるが、そのようなことはないので、噂にだまされないように。私はACが怖いと思う。店長が話し好きで親切なので、つい余分なものも買ってしまいそうになる自分が怖い。Bは逆に買おうと思って行っても買う気がしなくなる。なお、Bは最近店頭販売はしなくなったかもしれない。
 これら4店は、いずれの店も、いろいろと珍しいものが置いてあったりするので、ソビエト連邦カメラファンには打って付けです。
 なお、4店とも中古カメラがほとんどです。東京以外ではこう言う店があるのか、ないのか知らない。



2.ロシアカメラ専門店の通販で買う
 1で紹介した4店に電話をして聞いてみると通販でも買えると思います。私は、その必要がないので、これらの店で通販で買ったことはない。
 通販専門(たぶん)の店もあります。
   D鈴木商店
   Eファンカメ(本当は神鷲写真機商会と言うのかなー)
   F有)笠井トレーディング
 このうち、DEはインターネットで有名ですね。3つとも信用できる店なので、通販で買って問題ありません。
 なお、DFは新品カメラがメインで、Eは中古カメラがメインです。(DとEは他店に比べ安い。)

 これ以外にも、通販でソビエト連邦のカメラを扱っているところは探せば結構多い。


 @〜Fで購入した場合は故障の心配はあまりありません。万一故障してても、修理、交換してくれるので、心配ありません。ただし、無保証・現状渡・返品不可という条件で店頭販売しているものもある。ソビエト連邦カメラは故障していることが良くあるので、ソビエト連邦カメラ初心者は、こういったものには手を出さない方が良い。



3.普通の中古カメラ店で買う
 新宿のきむら、新宿の中古市場などにはソビエト連邦カメラが結構置いてあります。その他、探してみると、中古カメラ屋で、ソビエト連邦カメラが置かれている店は多い。
 こういった店で購入した場合の保証については店によって違うので、確認してから購入しましょう。一般にソビエト連邦カメラは故障していることがあるので、安易に購入しないこと。



4.海外の業者(西側)から通販で購入する
 国内よりも海外の方が安い場合が多い。(かえって高いこともある。)
 有名なところでは、米国のKIEV-USA、ドイツのArsenalなどがある。この2つは、信用の置ける店でカメラの状態も良い方である。ただし、カメラの状態についての基準が日本と違うようで、日本人の基準で考えてはいけない。(これらの店で購入して、壊れていても、私は責任持ちません。)
 注)海外から購入する時は、送料が国内よりも余分にかかります。このため、国内で買うよりも、かえって高くなることがあるので注意が必要。



5.海外の業者(旧ソ連圏)から通販で購入する
 ほとんどの場合、国内より安いが、カメラの状態は一般に良くない。一部機能が壊れていることも良くある。もし壊れていたら、自分で直すか、もう一台買うか、そういう気持ちがある人以外は、手を出さない方が良いでしょう。
 なお、送料は米国に比べて一般に安い。



6.国内のインターネットオークションで落札する
 国内のオークションではYahooが有名です。私は、Yahooのオークションは出品・落札の両方で利用しています。場合によっては、安価に入手できる可能性があります。信用の置けない悪質出品者はあまりいないようで、お勧めです。カメラの状態についても、おおむね日本人基準で説明してあるようです。(あたりまえだけど。)
 Yahooのオークションは2001年の春頃から参加手数料を取るようになったので、これ以降入札が激減して、安価で落札できるようになりました。
 ただし、あくまでオークションなので、競り合うと高くなるし、必ず購入できるわけでもない。
 万一、悪質出品者の場合はオークション主催者と警察に届けることのなります。

 Yahooオークション出品者として:私は結構安価で出品していますが、海外よりも少し高めの事が多い。海外で購入した価格よりも安価で出品していることもあります。こんなことで小金を稼いでも仕方ないので、もっと安価でもよいのですが、あまりやりすぎて業者の方に迷惑がかかってもいけないので、悩みどころです。



7.海外のインターネットオークションで落札する
 eBayのオークションが有名です。面白いもの、珍しいものを入手する機会があります。価格も一般に他の方法よりも安い。(レンジファインダーは国内オークションよりも安いことが多いが、一眼レフは国内オークションの方が安い場合があり、一概にどちらが安いか言えない。)
 出品しているカメラには状態の説明がありますが、これはロシア人基準と思ってください。中古カメラを入手した場合は、おそらくカメラの掃除をしたくなるほど、ほとんどの場合汚れています。ロシア人は清掃が嫌いな人種なのでしょうか。私の経験では、説明どおりに動かないことが20〜30%程度あります。ただし、故障の程度は小さいので、たいていは自分で修理・調整できるか、動かない機能はあきらめる。こう書くと、「ロシア人は嘘つきが多い」と勘違いされる方がいると困るので付け加えますが、説明どおりに動かない場合は、ほとんどの場合が状態に対する認識の違いです。日本人はレンズに小さい傷があると気にする人が多いけれど、特に写りに関係なければ、Very Goodで問題ないと考えても良いでしょう。また、Perfectと書いてあるのに、ストロボ接点が死んでいる場合も、ストロボを使わなければ、Perfectなわけだし。
 いずれにしても、もし壊れていたら、自分で直すか、もう一台買うか、そういう気持ちがある人以外は、手を出すべきではありません。
 なお、悪質な出品者は多くはないけれど、いることは確かです。だまされても、刑事告訴する方法がないのが困り物です。
 eBayのオークションには旧ソ連圏以外に米国の人もソビエト連邦カメラを出品しています。私の経験では、出品者の居住地と説明してある状態の感覚には大差ないように思えます。また、旧ソ連圏のほうが米国よりも送料が安い。だから、同じ事なら旧ソ連圏から買う事にしています。 

 私はeBayオークションをよく利用している。入札回数も結構多い。しかし、2番値のことが多く、たいてい落札できない。オークションの終了時刻に、たいてい眠っているので、入札に負けてしまうのである。もし、私が入札していないとすると、もっと安価で落札されていたはずで、そういう意味で、私が、価格を吊り上げている張本人かもしれない。日本人は金持ちなのだから、旧ソ連圏諸国は経済的に大変なのだから、ちょっとくらい高いほうが良いでしょう。今後も、価格を吊り上げたい気がしています。フッフッフ。




 私は、これらの方法をすべて利用したことがある。この中で、一番面白いのはやはり、海外のオークションである。ロシアやウクライナからの出品に応札することが多い。英語以外の出品には応札しないことにしている。落札後は英語でMailのやり取りになる。
 送金後、2週間から1ヶ月で届く。届いたものは、最初に、必ず、OAクリーナーで拭く。そうしないと汚くてこまる。「売り物なんだから、汚れぐらい拭いておきなさい」と言いたい気もするが、「文化の違いだから、これも良いだろう」と思い直す。次に主要なところのチェックを行い、次に色々と細かいところをチェックする。修理や調整が必要なことがあるので、その場合は、次の日曜日にでも修理や調整する。主要な機能の故障で手におえない時は、箱の隅に突っ込んでおく。そして、時間があるときに色々といじってみる。
 以前FED2のシャッター速度が全然おかしかったので、闇雲にシャッターを分解してみたら、組上げがうまくできなくなった。本当は難しくないはずなのに。我ながら、不器用である。しかし、おかげでFED2のシャッターメカニズムが完璧に分った。KIEV2にはリボン切れ・セルフタイマー不良のものがあるが、リボンの代用品が入手できないので、ほってある。最も、リボンが入手できたところで、不器用な私には修理できないだろう。これも、一応分解してみたのでKIEVメカニズムの大要は、分ったつもりである。このように、不良品があると、カメラメカニズムの勉強になり、私には有益であり、面白い。
 「不良品があって困る」ではなく、「不良品があって面白い」でない場合は、海外のオークションでロシアカメラを購入することは、控えた方が良いと思う。






海外送金の方法 


クレジットカードを使う(直接)
 カメラ販売店で信用の置ける業者の場合はクレジットカード番号を連絡することにより直接クレジットカードが使えます。私はこの方法で購入したのは、ドイツのArsenalだけです。
 万一、相手が悪質ならば、損害は計り知れないのでなるべく使いたくない



クレジットカードを使う(PayPal、BidPay、Ccnowなど) 
 クレジットカードから引き落として送金するサービスをしている業者があります。BidPayはオークション落札代金のみの取り扱いだと思う。クレジットカード番号は、これらの会社に教えるだけで、送金をする相手に教えるわけではないので安心です。手数料は一般に高くない。ただし、送金相手がこれらの方法でお金を受け取ることができる場合に限られます。(米国在住者は利用できるようです。旧ソ連圏の人もこれらサービスが受けられるようにしていることが多い。)eBayのオークションで落札した時や、旧ソ連圏の業者から購入する時は、利用できるなら、これらの方法が一番便利です。



国際郵便為替
 郵便局で扱っています。旧ソ連圏には利用できないと思う。米国宛は遅い。私はあまり利用していません



Western Union 
 日本では駿河銀行が代行します。
 駿河銀行のウエスタンユニオン取り扱い窓口(東京では三越前にある)に行き、送金金額、送金相手の国名・都市名・氏名および自分の住所・氏名・送金目的を書き、料金を支払えばすぐに相手に届きます。このとき、発行された10桁の数字を相手にMailで知らせます。
 受取人は、身分証明書と、送金金額、10桁の番号をウエスタンユニオン取り扱い窓口に提示すれば、現金を受け取ることができます。送金にかかる時間は5分程度らしい。
 旧ソ連圏はウエスタンユニオン取り扱い窓口が多いらしく、旧ソ連圏の個人宛送金には便利です。送金手数料は、送金金額の10〜20%程度と少し高い。(為替手数料はかからないようである。)
 駿河銀行のウエスタンユニオン取り扱い窓口が近くにないときは、どうしたらよいのか、私は知らない。



銀行送金
 海外送金は料金も高く、取り扱い銀行も限られるので、私は利用したことがない

(2002・1)