LOMO製35mmコンパクトカメラ Smena6


 Smenaは初代が1952年にお目見えしていますが、Smena5から大幅にデザインが変わりました。Smena5,6,7はほとんど同じカメラです。(Smena5はレンズが違う。)
 Smena6は1961年〜69年にLOMOで製造されています。製造開始の1961年、LOMOはまだGOMZだったため、Smena6にはGOMZのロゴマークがあります。(ボディー、レンズ共にGOMZのロゴマークあり。)
 Smena7は69年〜71年にかけて製造されています。Smena6にはセルフタイマーが付いていますが、Smena7にはセルフタイマーがありません。また、Smena7はLOMOのマークになっています。
 Smena6は比較的長い間製造されたため、結構良く見かけるカメラです。でも、どう考えても良く売れるカメラではないので、積極的に取り扱うカメラ店が無いのでしょうか、入手しようとすると苦労するかもしれません。こんなカメラを入手しようと努力する人も余りいないと思いますが。なお、Smena6とほとんど同じデザインのSmena5,Smena7,Smena8などはSmena6よりも少なく入手は多少難しいと思います。特に、Smena5は少ないため、入手は難しいと思います。

 このカメラにはフィルム巻き戻し機能がありません。ダブルマガジンで使うか、暗室で取り出すかしないとダメです。なお、Smenaシリーズでフィルム巻き戻し機能が付いたのはSmena8からで、信じられないことに、1970年までこのように巻き戻しできないカメラを製造していたわけです。




Smena6の説明
  レンズ:T-43
  焦点距離:4cm
  解放F値:F4.0
  シャッター:セットレバー式
  シャッター速度:B,1/15,1/30,1/60,1/125,1/250
  最短撮影距離:1.0m
  絞り値:F4.0,5.6,8,11,16,22(クリックはどこにも無い)
  サイズ:W117mm×H81mm×D59mm
  質量:310g
  ファインダー:透明な板
  距離あわせ:目測、回転ヘリコイド
  シンクロ接点:あり
  セルフタイマー:あり
  製造番号:312536
  製造:1961年〜1969年(この固体の製造年は不明)

  多重巻上げ防止機能や多重シャッター防止機能は無い。

 安物で雑に扱われることが多かったせいか、故障しているカメラが結構多いようです。
 レンズはT-43でこれはSmena初代〜Smena4についていたT-22を改良したものです。レンズ構成は同じくトリプレットですが、F値が若干明るくなり解像度も上がっています。

 


付属品
 カメラケース:皮革製
 新品を購入したのではないのでオリジナルな付属品は不明。







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