BelOMO製のコンパクトカメラSILUET abtomat



 Siluet abtomatは1977年〜80年にかけてBelOMOで製造されたレンズシャッターカメラです。(製造年代はプリンセルの本による。)似た名前のカメラにSiluet Elektroが有りますが、名前以外、あまり似ていません。
 四角っぽい金属ボディーの小型コンパクトカメラで、日本にもこういうカメラって、結構有ったと思います。でも、Siluet abtomatは製造台数が少ないのでしょうか、あまり見かけず、入手しようと思うと、若干手間取るかもしれません。
 レンズは38mmF2.8のテッサ-タイプですので、描写はすっきりとしていて、コンパクトカメラとしては充分に実用的なレンズです。
 メカニズムは絞り優先AEで、マニュアル設定はできません。ストロボ使用の場合はどうなるのか良くわかりません。また、Bは使えないようです。暗いところで撮ると、ファインダーに手ブレの警告が出ます。シャッター速度の最高速度はわからないけれど、遅いほうは、ものすごく遅くまで対応していて、ほぼ無限に遅くなるようです。
 BelOMOのカメラって、なんか安物っぽいのが多いのですが、このカメラは金属製でしっかりしていて多少高級感があります。機能もしっかりしているし、写りもまずまずです。使用感もよろしい。でも、製造数が少ないんですよ。このあたり不思議です。

説明
 使用フィルム:35mm
 レンズ:INDUSTAR-92 f=38mm F2.8
 シャッター:自動設定(手動設定不可)
 絞り:F2.8〜F16
 絞り羽根数:4枚
 ファインダー:逆ガリレオ式
 ピント合わせ:目測
 露出制御:絞りは手動設定、シャッター速度自動設定
 設定感度:DIN15〜27
 最短撮影距離:0.8m
 フィルター枠:49mmねじ込み式
 裏蓋:蝶番式
 ホットシュー付き(ストロボのケーブル接続用の接点もある)
 フィルムカウンター:順算式
 フィルム巻き戻し方法:底板のボタンを押し、巻き戻しレバーで巻き戻す。
 サイズ:W115×H79×D60mm
 質量:460g(電池込み) 
 使用電池:よくわからないが、私はLR44を4個直列接続で使用している
 製造年:不明
 


撮影例1 

撮影例2







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