BelOMO製のコンパクトカメラSiluet Elektro



 Siluet Elektroは1975年〜81年にかけてBelOMOで製造されたレンズシャッターカメラです。(製造年代はプリンセルの本による。)前面の黒いレバーがシャッターレリーズボタンで、こんなところにあるので結構使用しにくいカメラです。このカメラは「siluet elektro」がラテン表記ですが、キリル文字のものもあります。

説明
 使用フィルム:35mm
 レンズ:TRIPLET69-3 40mmF4.0
 シャッター:B,1/30〜
        Bのみ手動設定可能、ストロボ使用時は1/30
 絞り:F4〜F16
 絞り羽根数:4枚
 ファインダー:逆ガリレオ式
 ピント合わせ:目測
 露出制御:絞りは手動設定、シャッター速度自動設定
 設定感度:ASA20,40,80,160,320
 最短撮影距離:0.8m
 フィルター枠:46mmねじ込み式
 裏蓋:蝶番式
 ホットシュー付き(ストロボのケーブル接続用の接点もある。)
 フィルムカウンター:こわれているのでわからない
 フィルム巻き戻し方法:底板のボタンを押しながら、巻き戻しレバーで巻き戻す。
 サイズ:W123×H80×D70mm
 質量:650g 
 使用電池:よくわからないが、私はLR44を4個直列接続で使用している
 製造番号の頭2文字:92
 製造年:不明

 製造年について:ロシアカメラ、レンズの多くは製造番号の頭2文字が製造年を表しています。これからすると、92年製造となりますが、85年にはオートフォーカスのELIKONが生産されていますので、92年製造とはとても考えられません。

 合成皮革ケースが付属します。それから、レンズキャップ(プラスチックのかぶせ式)があります。
 この他、電池ケースが付属していたようです。(私は持っていない。)電池室は昔あった6V程度の水銀電池が丁度良い大きさで、ここにLR44を4個入れるためには電池ケースが必要になります。
 ところで、ストロボをケーブル接続しているとき、ホットシューにさわると「ビリッ」と来ます。だから、ホットシューの蓋が付属品にあったかもしれない。

 


 このカメラで撮影したものは全て周辺部では放射状に像が流れ、大変汚いボケ方になります。F11でも顕著です。絞り解放(F4)だと、中心部でもかなり甘いかんじで、中心部がまともなのはF8くらいからのようです。
 とても、実際の撮影で使えるものではなく、はっきり言って、はずれカメラです。でも、レンズはトリプレットでF4で、このスペックはSMENA8Mと同じなわけだから、こんなに写りが悪いとも思えません。ひょっとすると、このカメラがはずれカメラだったのかもしれません。BelOMOのカメラは信用置けなくていやだな。
 AEは一応まともに動作しています。
 


撮影例1 周辺部では、放射状に像が流れます。まともな写真が撮れない。


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