Chaika 2M
BelOMO製のハーフサイズカメラ Chaika-2Mは、1972〜1974年に35万台あまり製造されている。(製造台数はPrincelle本による。)製造台数の割には、それほど見かけるものではなく、製造台数が違っている可能性がある。
このようにレンズがはずせる。しかし、はずしたところで、交換レンズがあるわけではない。
ハーフサイズにしては、やや大きめのカメラである。BelOMOのカメラはまともな写真が撮れないものも多いが、このカメラは、結構まともで、満足の行く写真が撮れる。カメラボディーは、金属製でしっかりしている。
このカメラの最大の特徴は、レンズ部分がはずせることであるが、はずしたところで、レンズ交換ができるわけもなく、特に取り立てて言うほどのことはない。レンズのマウントはL-マウントやZenitマウントと同じ39mm径のスクリューであるので、L-マウントレンズなどを付けることができる。しかしフランジバックが27〜28mmとL-マウントよりも短いので、実用にはならない。
ところで、レンズがはずせることからもわかるように、シャッターはレンズの後ろにあり、絞り羽根とシャッター羽根とは別物である。コンパクトカメラの中には、絞りとシャッターが兼用のものがよくあるが、Chaika-2Mは独立で、別々に設定できる。実際に使用する段になると、この方がずっと使い勝手がよい。
フィルム巻上げレバーや巻き戻しダイヤルは底面にあり、シャッターボタンはレンズの横にある。上面にある大きなダイヤルは、シャッター速度ダイヤルである。こんなに大きい必要はないのに。
説明
使用フィルム:35mm
レンズ:インダスター69 28mmF2.8
シャッター:B,1/30〜1/650 5枚羽根
絞り:F2.8〜F16
絞り羽根:5枚
ファインダー:逆ガリレオ式(距離計なし)
露出計:なし
最短撮影距離:0.8m
フィルター枠:なし
裏蓋:蝶番式
フィルムカウンター:順算式(裏蓋開閉時、0に復帰)
フィルム巻き戻し方法:底板のボタンを押してから、巻き戻しレバーで巻き戻す。
サイズ:W113×H85×D49mm(レンズつき)
製造番号:3056641
製造年:不明
晴れた日に、F11 1/125でISO100のネガカラーで撮影した。しかし、ほとんどが露出オーバーになっている。設定したシャッター速度よりも実際の速度は、ずいぶん遅いのかもしれない。
撮影例 1 上野公園で
撮影例 2 上野公園で
撮影例 3 上野公園で
撮影例 4 旧岩崎邸庭園で
撮影例 5 ひたち野うしく駅で
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