Tuva

 ツバはモンゴルの北西にあり、現在はロシアの自治共和国である。近代、モンゴル同様に、ロシア・中国(清国)が覇権を争った地域である。1757年以降中国はツバを自国領内と主張していた。1911年、中国(清)で起こった辛亥革命の時期、ロシアはツバを占領し、1914年ツバはロシア領となる。1917年のロシア革命のときには、今度は中国が占領を試みるが失敗、結局ツバは1923年9月23日独立した。しかし、実際にはソ連の衛星国であった。1944年10月ツバはソ連に併合する。
 1992年ソビエト崩壊後、ツバはロシアの自治共和国となった。

 ツバでは、1926年10月に独自の切手を発行した。それ以前は、ロシア・ソ連の切手が使われていた。ツバ独自の切手は1944年10月独立を失うまで続いた。1926年に最初の切手を発行してから、1943年最後の切手まで137種もの多種類の切手が発行されている。しかし、この時期ツバの多くは遊牧民で文字を読めない人も多く、郵便の需要はほとんど無かった。ツバ切手は郵便使用ではなく、収集家に売り込むことを目的としたものだった。

 ソビエト崩壊後に発行したような切手がいろいろ存在するが、これらは偽物です。




 1927年7月に発行された切手。

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 1924年から36年に発行された切手。下の2枚は航空郵便用。
 ツバの切手はこのように変った形状のものが多い。
 (ツバ切手は収集家目当ての外貨稼ぎの目的で発行されたので、収集家が喜びそうな形のものが多い。)

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