ナチス占領下のウクライナ − 労働奴隷はがき
なんともおぞましい言葉であるが、「労働奴隷」と言う言葉をご存知だろうか。
第2次大戦中、ウクライナを占領したナチスはドイツ国内の不足する労働力を補うために、ウクライナ人を奴隷として徴用した。徴用したウクライナ人はドイツ国内で販売されるか、あるいは強制収容所に収容され苦役についた。
徴用は強制的になされ、労働奴隷は貨車に詰め込まれ移送された。途中、逃げ出そうとしたものは、その場で射殺されている。
ここに紹介する葉書は労働奴隷強制収容所で使用された往復はがきで、ウクライナ・キエフに宛てられたものである。返信片は使用されていない。ドイツ切手コレクターには有名な葉書なのだそうですが、私は詳しい事は知りません。(徴用はウクライナに限ったものではないと思いますが、数枚見たことのある労働奴隷葉書はすべてウクライナ宛でした。)
こちらは、別のはがき。返信片は使われている。
Ostarbeiterlager(東国労働者収容所)のスタンプにはぞっとします。