レーニン勲章

 レーニン勲章はソ連の最高勲章であり、1930年4月6日中央執行委員会が制定し、1930年5月5日最高会議幹部会が勲章規則を決定した。以来600,000回授与されている。勲章はV.KupriyanovとA.Vasyutinskyのデザインで金、銀、エナメルで作られている。
 レーニン勲章はソ連人民最高位の勲章で、ソ連人、外国人、職場集団、公共施設、組織、都市等に、研究・文化・芸術・産業の各分野での抜群の業績ならびに国家の重要問題の解決に尽くした功績に対して授与する。
 この勲章のことを以前、日本では「社会主義のノーベル賞」と呼ばれていたことがある。確かに、科学の分野での高い業績に対して授与されたことも多々ありその意味ではノーベル賞的色彩も無いわけではない。しかし、レーニン賞は科学の分野に限らず、軍事、学術、労働生産、労働者運動、平和運動等のあらゆる分野に対して授与されており、総合的な勲章であるといえる。受賞した人もソ連国内はもとより、旧東側の人、西側の人(もちろん日本人も)等、広範囲に及ぶ。また、個人のほかに企業、組織にも授与されており、有名なカメラメーカーKMZのホームページには現在も誇りを持ってその旨記載されている。